YAPC::Tokyo 2019 に参加してきました
はじめに
今回のYAPC::Tokyo 2019 へ参加するにあたり,学生旅費支援制度で交通費等を給付していただいた企業の皆さま,ありがとうございます。
聴講したトーク
- 肩のこらない型の話
- 私とOSSとPerl
- YAPC座談会
- Perl5の静的解析入門
- Perlでも分散トレーシングしたい
- ISUCON8予選問題作成の裏側
- 多くのCPAN Authorに育てられ,息をするようにCPANモジュールを書けるようになり,そして分かったこと
印象に残ったトーク
私とOSSとPerl
トークの最後にスピーカーが仰っていた「世界はOSSに優しい」がとても印象にのこった。
「OSSは意外と近くにある」という言葉にも強い共感を覚えた。僕自身も,CPANから引っ張って来たモジュールを使ったり,VSCodeをつかってコードを書いたり,ネットワークのログを監視する時にSnortを用いたり,Pecoをつかってファイル検索を行ったりと,思い返してみれOSSに囲まれて生活しているな,と感じた。
CPAN authorになりたくてモジュールを開発(3年目になると称号が欲しくなるらしい)。僕もそろそろPerlを初めて3年になるので,何か称号の一つや二つ欲しいなって思ったりした。
転職後の勉強会で自分の作ったモジュールを使っている人と遭遇するなどあったらしい。(実際に同じ立場だったらとても嬉しいなと思った...)
YAPC座談会
トークを聞いていると,ほとんどJPAの方から話があった様子。
「どう,YAPCやってみない?」(?)
沖縄に関しては一度断っている。その点に関しては Okinawa.pm ができてまだ日が浅く,オーガナイザー個々の事情もあったと認識している。
それでも開催できたのは勢い。Code-Hex「そもそも同級生の子が nekokak さんに 「沖縄でもできたらいいですねぇ(ここは曖昧)」 ていったのがきっかけ!」(笑)
福岡はやるぞ!の一言がきっかけだったらしい。
辛かったこと,楽しかったことで,北海道は航空便など欠航が相次ぎ、登壇者や参加者が参加できなくなったことがあったみたい。。 登壇者の方に関しては google hongout で乗り越えたとのこと。
沖縄は会場までのバスを用意する点や、会場の選定が苦労した。しかしOISTの環境はとても良く,ほぼほぼ即決に近かった。 (バスに関しては初の試みで,乗り遅れた人がいたりと少しわちゃわちゃしていたが,特に滞りなく済んだと認識している。(スタッフの事故もあったが..(無事でした)))
perl5の静的解析入門
Perl5を使った静的解析のノウハウをまとめたような内容だった。この発表ではちょくちょく出て来る言葉が個人的に心に刺さった...
トークの最後にチラッと見えたFunction::Parameters
,Types::Standard
が気になった。この2つのモジュールについて少し勘違いしていたが,スピーカーのmackee_wさんにコメントで教えていただいたので,訂正しておきます。
静的解析の発表をした者です。 Function::ParametersとTypes::Standardは実行時型検査をかける文法を導入するもので、静的型付けをやるのはこれからという感じです / “YAPC::Tokyo 2019…” https://t.co/GOmLP75gio
— トーカナイザの守護霊 (@mackee_w) January 28, 2019
動的型付け言語に部分的に静的型付けを導入する方法がPerlにもあるのかと驚愕。懇親会で聞こうと思っていたが話しかけられず断念...こういうところであと一歩を出していかなければいつまでたっても進まないなあと思っている...
LT
LTでは,前夜祭でもお話しさせていただいた @note103 さんの「自走するプログラミング入門者の探し方」というトークがとても印象に残りました。
Perlを始めたての頃,note103さんの作成したCarvo
を実際に英単語帳として使ったり,特別難しくなくシンプルな実装で読みやすく,色々と勉強させてもらっていたのを思い出しました。トークでも仰っていた通り,自走するプログラミング入門者,これはもしかしてnote103さん...?と思いながら聞いていました。
Code-Hexくんが前回のYAPC::Okinawaで声をかけていてくれたみたいで,それを覚えていたnote103さんが前夜祭に来ていることをAnaguraくんに教えてもらい(複雑...ww),人と人が繋いでくれた出会いだ...と勝手に一人でしみじみ浸っていました...
キーノートセッション
Perlで開発している会社に入ったのがきっかけでPerlを触るようになったらしい。それまではPythonを使っていたというのは初めて知った...。その頃はlivedoorやshibuya.pmがイケイケだったらしく,livedoorと聞くと時代だなぁと感じたりもした。
このトークセッションで一番の学びは,tokuhiromさんの仰った「CPANはちょっとしたものでもアップロードしていい」といったものだった。お堅いイメージがあったCPANが,すこし柔らかく頭の中でとっつきやすくなった(うまく日本語が思い浮かばず...何をいってるんだか...)
後に弾さんのTwitterでもこういう風に取り上げていた
アップロードという時点で段差になってるかも。Githubがある時代はなおのこと #yapcjapan https://t.co/l3nJNg0R0i
— Dan Kogai (@dankogai) January 26, 2019
こんな俺でもCPAN Authorになれるのかな,なんて思ったりした...。
そしてコミュニティは「利用するもの」であり「貢献するもの」
という言葉もあった。貢献の一例として。
- ブログを書く
- 初心者をサポートする
- 勉強会を開催する
- カンファレンスに参加する
- Issueを書く
- コードを書く
などが挙げられていたが,コードを書く,カンファレンスに参加すること以外をやった記憶が遠く...コミュニティに対しての貢献度がかなり低いな,と痛感した。
懇親会
懇親会ではPerl入学式 校長
ことpapixさん,note103とお話しすることができてとても良かったです。papixさんには長年停滞しているCLIツールの作成方法についてのアドバイスをいただけ,2つほどおすすめのモジュールを教えてもらいました :pray: 。note103さんには覚えていただいていたことへの感謝もあり,Carvoプロジェクトに対してのPRを送ると伝えることもできました...!!
さいごに
今回のYAPC::Tokyo 2019は,長年お会いしたかった方とお話しをすることができたり,これからの活動へのモチベーションにつながるようなトークをいくつも聞けたりと,とても有益なものばかりでした。就職活動を始めていて,辛い気持ちになってばかりいるこの時期に,少しのリフレッシュはできたんじゃないかと個人的に思っています。これからもYAPCには足を運び,自らの学びにつなげていきたいなと思いました。運営の皆さん,登壇者の皆さん,参加者の皆さん,YAPC::Toyko 2019参加して良かったです,ありがとうございます。